名目の例文や意味・使い方に関するQ&A

A: 「名目に」よりも「〜という名目で」の方が使いやすいと思います。
還付金を名目にした特殊詐欺事件が発生しています。
彼は慈善事業という名目でやっているが、あれは税金逃れだ。

A: 本音(honne)と建前(tatemae)という日本の文化をご存知ですか？
名目上とは、建前のことを指します。
日本人は周囲の人からどのように思われているかを大切に考えているので、この本音と建前を頻繁に使い分けて生活しています。

例えば、友達の家に遊びに行った際に、友達が料理を作ってくれたけれど、全然美味しくなかったとしましょう。
この時の本音と建前は↓のイメージです。

本音：うわぁ、、、すごく美味しくないなぁ。
→心の中で思っている事。
建前：すごい美味しい！料理上手なんだね！
→実際に口に出す言葉。

みたいなのが、本音と建前です。
つまり、建前は「本当ではない」「表向きは」を表します。
名目上も似たような意味を持っています。

「例文」
・あの政治家は名目上、日本をもっと良い国にしたいと言っているが、結局はお金目当てだ。
・山中先生は名目の上で（＝名目上）は数学の先生だけど、実はIT企業の社長なんだって！

あまり日常生活では使わない、少し堅い表現ですね。
一般的な日常生活では「表」と「裏」を使う事が多いと思いますよ。

・山中先生は表では数学の先生だけど、裏ではIT企業の社長なんだって！

A: 「名目（上）」は、表向きの様子、見た目の様子を表します。
「名義（上）」は、実質的な所有権を表します。
例
彼は名目上は店長だが、店長としての仕事はしていない。
この車は名義上は親のものだ。

A: 　「〜で」には色々な用法があります。その一つが「〜として」ということだと思います。

　「〜として」は全て「〜で」に言い換える事ができますが、「〜で」は必ずしも、「〜として」に言い換えられる訳ではありません。

⑴キャプテンとして活躍した。
　=キャプテンで活躍した。

⑵東京は日本の首都として有名です。
=東京は日本の首都で有名です。

⑶そのお金を小遣いとして渡した。
=そのお金を小遣いで渡した。

　以上のように、〜として、は、〜で、で書き換える事ができます。

　では逆に、〜で、は、それと同じように、〜として、に書き換える事ができるでしょうか。

⑷鉛筆で書く。
　≠鉛筆として書く。

⑸こういう理由で欠席した。
　≠こういう理由として欠席した。

⑹自転車で通学している。
≠自転車として通学している。

　どうも、この書き換えは成立しないようです。

　そこで、こういう事が言えると思います。
　
　色々ある用法の中で、その文中の中での「で」の用法をはっきりとさせる時は、「〜として」を用いるとよい。何故なら、「〜として」は、それ以外の使い方がないからです。

A: 名目は、表面上の、という意味でよく使われます。実体(実質)とは違うことを強調するときに使われます。

彼は、名目は社長だが、実際には社員がいないので個人事業主のようなものだ。

名目賃金は上昇しているが、それはインフレになっているからであり、インフレ分を差し引いた実質賃金を見ると、賃金は低下していることがわかる。

A: 名目の使い方は、合ってるともいます。

二ヶ所気になったので。

かなり「の」矛盾

私はそれ「は」信じがたい

A: 「めいもく」が正しいです。
日本語の音読みは概ね呉音を真似ています。