What does 楽園の思想 mean?

「野火」という小説を読んでいますが、第11章は「楽園の思想」という名前があります。ネットで調べてみると、キリスト教と何か関係があるようですが、もっと詳しくこの関係について教えていただけますか？楽園の思想というタイトルを読んで、何が頭の中に浮かびますか？

Answers

tatsuca

26 Dec 2017

Japanese

私よりも詳しい方がいると思いますが、
楽園、という言葉自体がキリスト教を連想させます。仏教の場合には浄土という言葉を使いますので。
ただし、楽園、自体はキリスト教に限りませんが、思想と組み合わさると、さらにキリスト教、あるいは仏教以外の信仰宗教を連想させます。

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Jensen

26 Dec 2017

English (US)

なるほど！楽園の思想は、楽園が存在し、もし善を為したら、亡くなる時に楽園に入るというアイデアでしょうか？

tatsuca

26 Dec 2017

Japanese

楽園が存在し、もし善を為したら、亡くなる時に楽園に入るというアイデアだと思います。
が、しかし、章のタイトルとして使われるときには、そこまでは意味していないように思います。むしろ、その章の中で、主人公、若しくは登場人物が、「キリスト教」的な信仰にふれる、ことを暗示していると思われます。

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Jensen

26 Dec 2017

English (US)

丁寧にありがとうございました！

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rockricefield

26 Dec 2017

Japanese

キリスト教と関連付けた解説は、全くその通りだと思います。やはり多くの日本人は、楽園=キリスト教的な天国を思い浮かべるでしょうね。
楽園から連想するもう一つは、現代文明の影響を受けていない地球本来の大自然ですね。遠い海外の自然豊かな土地を、地球最後の楽園などとよく表現したりします。
野火に関して言えば、私も読みましたが、楽園は大自然のことだと私は感じました。物語の舞台のまさにあそこです。
思想というのはエゴに近いものだとも言えます。そうした人間の生々しさを、天国でも大自然でも楽園という場所に持ち込んでいるのは、愚かな事なのかもしれません。そういった皮肉が章のタイトルに込められているのかもしれませんね。
これはまったく的はずれかもしれませんが、このように色々考えることが、まさに読書の楽しいところです。

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Jensen

26 Dec 2017

English (US)

私もそう思いました！人間だけでなく、その後に罪を犯す田村が楽園に入ったのは面白かったです。個人的な解釈ですが、このストーリーの出来事を経験して生き残った戦後の田村が言いたかったのは、「色んな罪を犯す前の自分は楽園に入れた。犯した後の自分は？」ということです。ある意味で、このストーリーを書くことでこの質問を自問しています。